《新風青嵐の放談コラム》2月号

大海と、空の高さと、土の温もりと

「邂逅」

 特にこのコラムは、締切があるわけではないので、想うところがなければ欠稿する場合もありかな…と思っていましたが、
『今月号はまだですかねー』
〜という希少なファンの期待を裏切ることは出来ません。

 ただ、今月は事業が目白押しで、飛行機も羽田間は4往復!
 節分の厄払い以降、急に体力が落ちたのか(本当は風邪やアルコール過多のせい)帰宅すると半日ぐらい寝込むときが続きました。もう、この辺からして“青年”の限界点ですが、おかげで宿題の山々で自宅の事務所はパニック状態。専属の秘書が欲しい…(イヤらしい想像は慎んでいただきたいですが…)
 奇特なコラムファン・道青協ホームページファンにはあらためて遅稿をお詫びいたします。

【つきもの】
 2/25(土)
 札幌ファクトリーで「WITH YOU まるごと体験! 北の農業スペシャル2006」を開催。
 前年までSTVさんにお世話になっていたホールからオープンスペースにその場所を移し、より多くの札幌市民、道民の皆さんと相互交流を図ることを目的として、JA女性部の皆さんの協力を得て共に汗を流しました。
 前週は日比谷・JA全国青年大会、前々週は静岡・家の光大会と続いたので、終了した途端何か憑依したように身体にどっときました、それでも最後はスタッフルームで皆川直伝の“大地のバンザイ”(適当なネーミングで混乱がおきそう…)で締めくくりました。

 当夜、道南の平野幹事の音頭で平成16年会を執り行うとのことで、色々あった平成17年のお繋ぎや、想い出話などに花を咲かせるつもりでしたが、実は同日、プライベートに20年来の旧友と飲み合う約束をしていました。

 この時期、特に今年は、今の自分を見つめ直し整理をつける意味を誰かに求めたかったのです。
 JA青年部のステージに立って、やりたいことをやり、言いたいことを言ってきた自身の変わったものは何か、変わらないものは何かをその旧友に投影したかったのです。

 しかし、いざ20年ぶりの再会を果たすとそんな難しいことはどうでも良くなって、笑いあり、涙ありの人生劇場に時間を気にすることなく、お互いを開放したのは午前3時を過ぎた頃でした。前日夕刻の5時から飲んで話し込んでいたので、なんと10時間…!20年分の想いをお互い吐き出したのだから仕方がないですが、すっかり元気と勇気を充填し、旧交に癒されることとなりました。
 16年会の僚友には申し訳ない気持ちですが、それはまた後日、『あの時、実はこうだったんだよねー!がははははー』で許してもらおうと想っています。

 人との繋がりは特に最近は、涙腺がゆるんできていて、煌めく後輩達の姿に、逞しい旧友の姿に、そして夢に向かう僚友の姿に感動を覚えて鼻の奥が切なくなりますが、おそらくは、人生を交錯する貴重な出会いが、この立場には星ほどあります。
 さらに、新たな出会いを求めるときに使うエネルギーは、その出会いから生まれる“萌芽”に欠かせない水であったり、光であったり、栄養なのです。
 出会いの妙…
 人は会うべきして会う時に出会うようになっている。それは時に運命であったり、偶然であったりしますが、それでもその出会いから大きな可能性が創造され、その新たな大地から、優良な種子は萌芽しようとしているのです!

 次代の根をささえる土塊の想いはその期待を止めることが出来っません。

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