《続・新風青嵐の放談コラム》全青協総会終了報告号

土根にはえ、風と生きる

「今を継ぐ」

平成18年5月25日 第53回全国農協青年組織協議会 通常総会 大手町全中ビル

【青年卒業】…引退試合
 賞味期限が切れました…
 9回を一人で投げ抜く、体力も、気力も無くなりました。先発完投型投手には耐えうる限界がきてしまいました。
 本年節分には、お払いをするような歳になってしまい、心にも、身体にも、青年の煌めきと情熱を奪う贅肉が付いてしまい、また、消し取ることが出来なくなってしまいました。

 平成8年から単組の副部長を務め、それから10年にわたりJA青年部の役員として胸まで、首まで浸かってやってきました。知らないことばかりでしたから、自身の学習欲を充溢させるには、十分すぎるぐらいの歳月を過ごしてきたのだなと思います。

 そんな私を家族はもちろん、地元地域の方や、僚友・盟友には本当の多くの激励と支援と後押しをうけて大きく踏み出す勇気を与えていただいたことに、支えていただいたことにあらためて感謝するものです。
 足りないものばかりが今になって思い返されますが、それでも生涯の友と出会い、日本農業の創革を先達することに多くの汗を流してきた証を、次代の若者は必ずや継承してくれるものと確信しています。
 それは、先人達の願いを、想いを私達が継受し“今”があるからです。今を継ぐ大地を耕し、育てている私達がいるからです。そして、その夢や希望を求めてやまない汗を、信じる者がいるからです。

 そんな、“今”を沢山の愛する者に支えられ、感化され、何かに向かい続けた自身にとっての青春の時を新たなステージに変えて、皆様もそれらの出会いからうまれる新たな可能性を信じ、明日の農業を拓く原動力になりますことを祈念し、またの機会に一層逞しくなって笑顔で再会することをお誓いして退任の挨拶といたします。

 ありがとうございました。

【後日談】
 銀座の美味しい空気も今回がすい納めですから…の、申し入れに対し、(そんなふうに言わなきゃ良いのに…)外泊禁止令の執行猶予中にもかかわらず、気持ちよく(?)送り出してくれたヒラリーから、『祖父(100歳・ヒラリー方)が亡くなりましたよ。』の連絡を受けたのは、総会開始1時間前。昨年祖母が亡くなったときのシチュエーションににていて、因縁めいたものを感じました。
 どちらにせよ、神様、仏様、ご先祖様はよく見ているのだから、『そうそう、タガは外してはいかんのだよ…』の霊魂の導きを感じた次第…
 そんな導きがあったのでしょう!無事、任期を全うして、青年を卒業することとなりました。少々シュウトの根性悪みたいなところはありますが、コラムも、今しばらくのお付き合いをお願いいたします。

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